JAPIHCマーク取得企業では、細心の注意を払って個人情報を保護しますが、未曽有の脅威などが現れた場合は対応できない可能性もゼロではありません。
また万が一個人情報漏えいが発生したときに備え、その後の信頼を取り戻すための行動について把握しておくべきです。
今回はこちらの内容について解説します。
JAPHICマーク取得企業が個人情報漏えい後の信頼を取り戻すための方法

個人情報が漏えいしてしまったJAPHICマーク取得企業は、以下の方法によって顧客や取引先などの信頼を取り戻すことが大切です。
・迅速かつ誠実な対応を行う
・透明性の高い情報公開を徹底する
・強固な再発防止策を実施する
・信頼回復に向けた中長期的な取り組みを行う
各項目について詳しく説明します。
迅速かつ誠実な対応を行う
個人情報漏えいの事実が発覚したら、速やかに状況を把握し、顧客や取引先への連絡体制を整えます。
憶測を避けるため、現時点で判明している事実のみを伝えるのがポイントです。
対応が遅れてしまうと、漏えいした個人情報が悪用されるリスクが高まり、顧客の不安を増大させるため、注意してください。
また責任の所在を明確にし、他者に責任を転嫁しない姿勢を示すことが、信頼回復への第一歩です。
さらに影響を受けた顧客などに対し、信用情報モニタリングサービスや不正利用防止策の提供、相談窓口の設置といった具体的なサポートを行います。
透明性の高い情報公開を徹底する

個人情報が漏えいしたJAPHICマーク取得企業は、漏えいの内容や原因、影響範囲や対応策などを複数のチャネルで継続的に分かりやすく発信することが求められます。
ここでいうチャネルとは、ウェブサイトやSNS、メールなどを指しています。
また隠ぺいや曖昧な説明は、かえって不信感を増幅させます。
調査の進捗や新たな事実についても、定期的に正直に報告することが重要です。
さらに独立した第三者機関による調査、セキュリティ監査の結果を公開することで、客観性を示し、信頼性を高めます。
セキュリティ対策が不十分なままでは、再発のリスクが残ります。
その結果、顧客はJAPHICマーク取得企業のセキュリティ対策に不安を感じ続け、信頼回復は遠のきます。
強固な再発防止策を実施する
個人情報漏えいの根本原因を特定し、セキュリティパッチの適用やシステムのアップデートなど、抜本的な対策を実施することも大切です。
また多要素認証の導入やデータの暗号化、アクセス制御の厳格化など、強固なセキュリティ対策を導入します。
もちろん、定期的な研修を通じ、従業員の情報管理に関する意識を高め、人的ミスを防ぐ体制を強化するのも重要です。
信頼回復に向けた中長期適な取り組みを行う

一度個人情報が漏えいしたJAPHICマーク取得企業は、漏えい直後の取り組みだけではなかなか信頼を回復させることができません。
そのため、漏えい後も中長期的に信頼回復に向けた取り組みを継続することが求められます。
例えばどのようなセキュリティ対策を行っているのか、定期的なセキュリティ監査の状況などを徹底的に公開することで、企業としての誠実な姿勢を伝えます。
また危機対応の経験から得た教訓を公表し、セキュリティと顧客のプライバシー保護を最優先する企業文化を醸成します。
さらに質疑応答セッションの開催や、フィードバックを募る機会を設けるなど、顧客との対話を通じて信頼関係を再構築する努力を続けます。
まとめ
JAPHICマーク取得企業は、前述したような対応を通じ、個人情報保護への真摯な姿勢を示すことができます。
またこれにより、失った信頼を少しずつ回復してさせていくことが期待できます。
もちろん、そもそも個人情報漏えいを発生させないに越したことはありません。
しかし、どれだけ自社の体制に自信がある場合でも、実際漏えいしたときのことを想定しておくのが大切です。

