JAPHICマーク取得企業の情報セキュリティ対策は、一般的な企業よりも堅牢なものにする必要があります。
そうしなければ、高水準で個人情報を守ることはできません。
また情報セキュリティ対策の一つに、ネットワークカメラの設置が挙げられます。
今回は、JAPHICマーク取得企業におけるネットワークカメラの選び方を解説します。
ネットワークカメラの概要
そもそもネットワークカメラとは、カメラで撮影した映像を、パソコンやスマホなどからリアルタイムでチェックできるビデオカメラのことをいいます。
直接ネットワークに接続できるWebサーバとしての役割を持っているのが特徴で、IPアドレスがあることからIPカメラとも呼ばれています。
ネットワークカメラがあれば、JAPHICマーク取得企業における個人情報について、物理的な脅威から守ることが可能です。
例えば、不審者の侵入や内部不正などの対策として活用できます。
ネットワークカメラの選び方
JAPHICマーク取得企業がネットワークカメラを導入する際は、主に以下の製品を選ぶのが望ましいです。
・暗視機能付き
・防水機能付き
・動体検知機能付き
・高画質
各項目について詳しく説明します。
暗視機能付き
暗視機能は、光が少ない夜間などでも撮影ができる機能です。
JAPHICマーク取得企業のオフィスなどが脅威にさらされやすいのは、少ない従業員のみが残っている夜間や、不審者が侵入しやすい夜中です。
そのため、赤外線などで夜間でもフルカラー映像を撮影できるタイプは役立ちます。
防水機能付き
屋外にネットワークカメラを設置するのであれば、防水機能も欠かせません。
ネットワークカメラを含む電化製品の防塵防水機能は、国際電気標準会議で定められたIPコードからチェックできます。
IPに続く数字が大きければ大きいほど、優れた防塵防水機能があることを意味しています。
動体検知機能付き
リアルタイムで不審者の侵入、従業員の不審な行動などに気付きたいという場合は、動体検知機能が付いたネットワークカメラを購入するのもポイントです。
特に内部不正の場合、業務時間内に準備などが行われる可能性もあります。
例えば、特定の権限者しかアクセスできないフロアに一般の従業員などが現れたとき、動体検知ができればすぐに問い質すことができます。
高画質
JAPHICマーク取得企業が導入するネットワークカメラは、できる限り高画質のものを選ばなければいけません。
解像度が高い高画質カメラの場合、拡大したときに細部まで情報を確認できます。
またフレームレートが高い場合、スロー再生にした際に滑らかな映像を再生することが可能です。
ただし、高画質の映像は記録するデータ量が膨大になるため、HDDの増設などもあわせて行う必要があります。
ネットワークカメラを導入する際の注意点
ネットワークカメラはJAPHICマーク取得企業における優れた情報セキュリティ対策になりますが、一般的な防犯カメラ(アナログカメラ)よりは金額が高めです。
近年は少しずつリーズナブルなものも増えてきましたが、設置台数などによってはある程度コストがかさむことを理解しておきましょう。
またネットワークカメラはインターネット回線を利用するため、通信の安定性は回線に左右されます。
データを圧縮して送信することから、映像が少し遅延することも珍しくありません。
さらに屋外に設置する場合は、電源の供給やLANケーブルなどの配線が必要になることもあります。
まとめ
ネットワークカメラは、JAPHICマーク取得企業の予算やニーズなどに合わせ、適切なものを選びましょう。
ポイントを押さえて購入すれば、個人情報が危険にさらされるリスクを軽減できます。
ただし、購入前には設置が可能かどうかをきちんと確認しなければいけません。
もちろん、他の個人情報保護対策に支障が出ないかどうかも、事前にある程度測定する必要があります。