ヒューマンエラーは、人が重い違いや確認不足などによって引き起こすミスや事故です。
企業の個人情報漏えいについては、こちらのヒューマンエラーが原因になるケースも多く見られます。
今回は、JAPHICマーク取得企業が把握すべき、ヒューマンエラーが多い従業員の特徴について解説します。
ヒューマンエラーが多い従業員の特徴6選

以下の特徴を持つ従業員は、JAPHICマーク取得企業に影響を及ぼすヒューマンエラーを起こしやすいです。
・知識が足りない
・慎重さに欠ける
・コミュニケーション能力が低い
・指示待ちが多い
・無理をしやすい
・ストレス管理が苦手
各項目について詳しく説明します。
知識が足りない
まず大前提として、知識が足りない従業員はヒューマンエラーを起こしやすくなります。
ここでいう知識には、業務の安全な進め方や、情報セキュリティ事故のパターンなどの知識が含まれています。
特に、新入社員や新しい部署に配属された従業員は知識が不足しやすいため、サポートできる体制を整えなければいけません。
もちろん、情報セキュリティ担当者などの管理職は、他の従業員をサポートするための十分な知識を有しておく必要があります。
慎重さに欠ける
日頃の業務において慎重さにかける従業員も、ヒューマンエラーを起こしやすくなります。
例えば、社内で業務のルールが定められているにもかかわらず、それを無視して工程を省略するような従業員です。
またこちらは業務の慣熟のほか、現行のルールが従業員にとって不便なものであることが原因で起こります。
そのため、あまりにも軽微なミスが頻発する場合、大きなインシデントにつながる前にルールを見直すことをおすすめします。
コミュニケーション能力が低い
コミュニケーション能力が低い従業員も、ヒューマンエラーを起こしやすいため注意が必要です。
こちらは複数人で業務の判断を行うよりも、単独で行った方がミスの確率が上がることが理由です。
複数人の視点があれば、その判断にリスクがある場合に、いずれかの従業員が気付く可能性があります。
指示待ちが多い
基本的に指示待ちでしか行動しない従業員についても、ヒューマンエラーのリスクは高いと言えます。
このような従業員は、常に受け身で業務に対しての主体性、責任感が薄いです。
簡単にいうと、単なる作業としてしか業務を行っていないため、自身が行っている行動のリスクにまで考えが回りません。
ちなみに離職を考えている従業員の場合、本来は高い技術や知識を持っていたとしても、モチベーションが低下して指示待ちになる可能性が高いです。
無理をしやすい

体調が悪くても熱心に業務を行う従業員は、JAPHICマーク取得企業にとってはありがたい人材ですが、無理をしすぎるとヒューマンエラーは起こりやすくなります。
明らかに業務を継続するのが不可能なほど体調が悪化しているにもかかわらず、業務を続行していると、経験のある従業員でもミスの確率は高くなります。
そのため、従業員には自身を客観視する能力が必要です。
ストレス管理が苦手

ストレス社会と言われる現代において、一切ストレスを溜めずに仕事をするのは非常に困難です。
それでも、ある程度ストレスコントロールをすれば生産性は上がりますが、それが苦手な従業員もいます。
またストレス管理ができない従業員は、苛立ちや不安感が強くなり、普段は絶対ないようなミスを犯す可能性があります。
まとめ
JAPHICマーク取得企業は堅固な個人情報保護体制を敷いていますが、業務の大半を担うのは人間である従業員です。
また人間である以上、ヒューマンエラーを完全に排除することはできません。
それでも、従業員教育や管理職の献身的なサポートにより、ヒューマンエラーを限りなくゼロに近づけることは可能です。
トラブルが発生してからでは遅いため、早めに適切な体制を整えましょう。