JAPHICマーク取得企業は、保有する個人情報を徹底的に保護するために、あらゆる対策を講じています。
また個人情報については、社内の風通しを良くすることにより、さらに漏えいのリスクが軽減されます。
今回は、JAPHICマーク取得企業が社内の風通しを良くするメリットを中心に解説します。
風通しの良い社内とは?

風通しが良い社内とは、主に以下の特徴を持つ職場のことをいいます。
・人間関係が良い
・意見を言いやすい
・コミュニケーションが活発
明るい雰囲気の中で、従業員同士が良い人間関係を築けていることは、風通しの良い社内の基本です。
また役職や立場などに関係なく、自身の意見を言いやすい環境が整えられている場合も、風通しは良いと言えます。
さらに、各従業員のコミュニケーションが活発な職場も、風通しに優れています。
例えば挨拶を交わし合ったり、悩みがあれば気軽に同僚や先輩に相談できたりするような環境です。
JAPHICマーク取得企業が社内の風通しを良くするメリットとは?

JAPHICマーク取得企業が社内の風通しを良くすれば、情報セキュリティの面でメリットが生まれます。
まず風通しが良いということは、透明性の高い情報共有が行われるということであり、こちらはトラブルや問題の早期発見・早期対応につながります。
コミュニケーションが活発であれば、些細な違和感からでもセキュリティインシデントなどの兆候を感じ取りやすくなります。
また個人情報関連のトラブルが発生した場合でも、心理的安全性が高い職場であれば、それが隠されることなく迅速な報告がなされます。
心理的安全性とは、組織において従業員が自身の意見や気持ちを安心して発言・行動できる状態を指します。
さらに、風通しの良い職場には、離職率が抑制されるというメリットもあります。
各自が現在の仕事を通じて成長できていると実感でき、信頼できる仲間とともに働けるため、ネガティブな理由で転職する従業員は必然的に減少します。
もちろん、離職率が下がるということは、JAPHICマーク取得企業の中枢を担う情報セキュリティ担当者の離職も防ぎやすいということです。
JAPHICマーク取得企業の風通しを良くする方法

JAPHICマーク取得企業の風通しを良くするには、以下のような工夫が必要です。
・積極的に挨拶をする
・社内イベントを実施する
・休憩スペースを設ける
・フリーアドレス化を進める など
風通しの良い社内をつくり上げるには、まず積極的な挨拶を徹底させる必要があります。
どれだけ時代が変わっても、コミュニケーションの基本はやはり挨拶であり、従業員同士が挨拶するだけで社内全体に活気が出ます。
また社内イベントの開催により、従業員同士が知らない一面を知ることで、より関係性は深まることが予想されます。
さらに、社内には誰もが好きなときに利用できる休憩スペースを設けましょう。
コーヒータイムや雑談などの時間を共有することも、チームの風通しを良くする手段の一つです。
ちなみに社内の固定席を撤廃し、フリーアドレス化することも、社内の風通しを良くするための施策です。
オフィス内の好きな場所で業務を行えるようにすれば、各従業員がさまざまなメンバーとコミュニケーションを取ることができます。
このとき情報セキュリティ担当者と新人従業員が同じデスクになれば、新人従業員には効率的に個人情報保護に関する知識を深めてもらえる可能性があります。
まとめ
社内の風通しと個人情報保護には、一見それほど関係性がないように見えます。
しかし、実際は迅速なインシデントへの対応が可能になったり、各従業員の情報セキュリティに対する意識が向上したりします。
逆に言えば、どれだけ個人情報保護対策を取っていても、風通しが悪ければそれらの対策が十分に機能しないということになります。
JAPHICマーク取得企業は、こういった角度でも個人情報保護について考えてみましょう。