シュレッダーは、不要な書類などの内容が外部に漏えいしないように細断する機器です。
多くの個人情報を取り扱うJAPHICマーク取得企業にとって、こちらの機器は必要不可欠ですが、購入時はどのようなポイントを押さえるべきなのでしょうか?
今回は、JAPHICマーク取得企業におけるシュレッダーの選び方について解説します。
JAPHICマーク取得企業がシュレッダーを選ぶ際のポイント5選

シュレッダーを導入する際、JAPHICマーク取得企業は以下のポイントに注目すべきです。
・カットの方法やサイズ
・処理能力
・紙詰まり防止機能
・稼働音
・価格
各項目について詳しく説明します。
カットの方法やサイズ

JAPHICマーク取得企業は、他社よりもさらに高い個人情報保護体制を整備しなければいけません。
そのため、シュレッダーを選ぶ際は、細かくカットできるタイプを選びましょう。
具体的には、細かくサイコロ状に書類をカットできるクロスカットがおすすめですが、より情報セキュリティを重視するのであれば、マイクロクロスカットが適しています。
クロスカットもしくはマイクロクロスカットであれば、ほとんど内容を読める状態ではなくなります。
逆に縦に細長く切るだけのストレートカットは、記載された内容が読める可能性があり、あまりセキュリティ性が高くないためおすすめできません。
処理能力

シュレッダーを頻繁に使用するJAPHICマーク取得企業は、処理能力についても優れている製品を購入すべきです。
ここでいう処理能力とは、処理速度や連続使用時間、投入枚数などを指しています。
JAPHICマーク取得企業の規模に適した処理能力があるシュレッダーでなければ、従業員が積極的にシュレッダーを使用しなくなってしまう可能性があります。
もちろん、シュレッダーを使用せずに破棄した個人情報が漏えいすると、JAPHICマーク取得企業の責任は非常に重くなります。
紙詰まり防止機能
機密書類を破棄する機会が多いJAPHICマーク取得企業は、シュレッダーの紙詰まり防止機能にも注目しましょう。
こちらはグラデーションランプと呼ばれるものであり、紙の投入量によってランプの色が変化し、最適枚数を視覚でチェックできる機能です。
最適な場合は緑色、多めの場合は黄~橙色、過投入の場合は赤色のランプが点灯します。
常に緑色になるように紙の量を調整して投入すれば、紙詰まりが起こる心配はありません。
稼働音
稼働音についても、JAPHICマーク取得企業がシュレッダーを導入する際にはチェックしたいポイントです。
静かなオフィスや長期間使用する環境では、静音設計のシュレッダーを選ぶことにより、騒音を最小限に抑えることができます。
特に60dB以下のシュレッダーは静音機種の目安であり、稼働中の騒音を気にすることなく業務に集中することができます。
価格

JAPHICマーク取得企業が購入するシュレッダーの価格については、相場よりもやや高めのものがおすすめです。
電動シュレッダーの価格相場は20,000円程度ですが、実際は数千円~数十万円まで幅広い価格が設定されています。
また10,000円以下の電動シュレッダーや細断量や耐久性が低く、機能もそれほど充実していないケースが多いです。
そのため、シュレッダーの使用頻度が多いJAPHICマーク取得企業は、50,000円以上の製品を選ぶようにしましょう。
ちなみに手動シュレッダーは2,000~3,000円程度で購入できますが、手動の場合は業務効率が低下するおそれがあるため、基本的には電動を購入してください。
まとめ
近年は紙媒体で個人情報を保管する企業も少なくなっていますが、JAPHICマーク取得企業であっても、いまだにある程度の紙媒体が存在します。
またこれらの書類を安全に破棄することは、個人情報保護体制に特化したJAPHICマーク取得企業にとって、義務と言える作業です。
そのためシュレッダーを導入する際は、製品のスペックをしっかり確認し、適切なものを購入しなければいけません。