社用パソコンの社外での使用を認めているJAPHICマーク取得企業は、従業員に対し画面ののぞき見対策を徹底させなければいけません。
ほんの少し画面を見られただけで、個人情報など重要な機密情報が漏えいしてしまう可能性があります。
今回は、JAPHICマーク取得企業が採用すべきのぞき見防止対策について解説します。
JAPHICマーク取得企業が取り入れるべきのぞき見防止対策4選

以下の対策を採り入れることにより、JAPHICマーク取得企業はのぞき見による個人情報漏えいを回避しやすくなります。
・のぞき見防止フィルター
・顔認証のぞき見ブロッカー
・画面ロック機能
・背後に人がいる席を避ける
各項目について詳しく説明します。
のぞき見防止フィルター

のぞき見防止フィルターは、パソコンの画面に貼り付けることにより、周囲からの視線を遮断できるというものです。
のぞき見防止対策としては非常にポピュラーであり、JAPHICマーク取得企業は持ち出し可能な社用パソコンすべてにこちらを貼り付けることが望ましいです。
安価で購入できるため、社用パソコンが複数台ある場合でも、コストを抑えながら対策を取れるのがメリットです。
ただし、のぞき見防止フィルターには簡単に剥がせるというデメリットがあります。
そのため、公共の場所での離席時には注意しなければいけません。
顔認証のぞき見ブロッカー
顔認証のぞき見ブロッカーは、パソコンの画面を顔認証で監視し、のぞき見を防止するソフトウェアです。
パソコンに内蔵されたカメラやUSBで接続されたカメラを使用し、事前に登録した人物以外の顔を検知したとき、警告を発しします。
警告後に画面をロックし、操作画面のキャプチャ画像やカメラ画像がログとして保存・管理できます。
そのため、のぞき見防止対策としてはかなりハイレベルだと言えます。
また顔認証のぞき見ブロッカーでは、マスクを着用していても顔を認識できますし、インシデント発生時はシステム管理者にメールやLINEで通知できます。
ソフトウェアをインストールする手間はありますが、社外でパソコンを使用する機会の多いJAPHICマーク取得企業にとっては必須と言えます。
画面ロック機能

画面ロック機能も、JAPIHCマーク取得企業がのぞき見防止対策として採り入れたい機能の一つです。
画面ロック機能は、パソコン等のデバイスの操作を制限するセキュリティ機能です。
電源を入れたり画面を復帰させたりするたびに、PINやパターン、パスワードや指紋認証、顔認証などでロックを解除する必要があります。
JAPHICマーク取得企業の従業員が、不特定多数の人物がいる場所でパソコンを使用する場合などは、離席のたびに画面ロック機能を利用するよう徹底させましょう。
離席時には周囲に人がいなくても、画面をロックしないまま離れてしまうと、画面をのぞき見されるリスクが高まります。
背後に人がいる席を避ける
JAPHICマーク取得企業は、自社の従業員に対し、背後に人がいる席での社用パソコンの使用を避けるよう指導すべきです。
パソコンでの業務に集中していると、背後にいる人やその視線に気付かず、いつの間にか機密情報を窃取されてしまう可能性があります。
対策としては、後ろが壁になっていて、前方もしっかり見渡せる席を選ぶことが挙げられます。
ちなみに、前述した顔認証のぞき見ブロッカーを導入していれば、真後ろに立たれてものぞき見を防止することができます。
まとめ
どれだけパソコンやファイル、データのセキュリティ性を高めていたとしても、個人情報などの機密情報がのぞき見されると意味がありません。
またのぞき見による個人情報漏えいは、漏えいした原因を特定するのが非常に難しいです。
セキュアなJAPHICマーク取得企業ほど、こういった基本的な対策が不十分になりがちです。
そのため、のぞき見対策における現状を把握し、適宜必要な対策を追加してください。