JAPHICマーク取得企業が業務を行う際、デバイスの一つとして使用するのがUSBメモリです。
またUSBメモリを導入する際は規格や通信速度、容量などを見て購入するかと思いますが、このときにはセキュリティ機能もチェックすべきです。
今回は、特に注目したいUSBメモリのセキュリティ機能について解説します。
JAPHICマーク取得企業が注目すべきUSBメモリのセキュリティ機能6選
新たに従業員用のUSBメモリを導入する場合、JAPHICマーク取得企業は以下のセキュリティ機能が備わった製品を選びましょう。
・暗号化機能
・ウイルス対策機能
・指紋認証
・パスワード自動認証
・コピー制御機能
・デバイスの使用制御機能
各項目について詳しく説明します。
暗号化機能
暗号化機能は、USBメモリに保存されているデータに対し、パスワードを設定して暗号化する機能です。
万が一USBメモリが紛失や盗難に遭っても、暗号化していれば第三者が機密情報にアクセスしたり、情報が漏えいしたりするリスクは低くなります。
またUSBメモリの中には、最初からパスワード保護機能が付いていて、別途ソフトをインストールする必要がない製品もあります。
このような製品であれば、よりスムーズに導入することが可能です。
ウイルス対策機能
ウイルス対策機能は、近年巧妙化しているマルウェア感染や、情報漏えいなどのセキュリティ事故の防止を目的とした機能です。
USBメモリとパソコンの両方にウイルス対策機能があれば、よりセキュリティ性は高まります。
そのため、JAPHICマーク取得企業がUSBメモリを購入する場合、こちらの機能が付いたものもおすすめです。
指紋認証
JAPIHCマーク取得企業は、購入するUSBメモリに指紋認証機能が付いているかどうかもチェックしましょう。
指紋認証式のUSBメモリは、登録した指紋を使って認証します。
簡単にロックの解除ができることや、セキュリティが突破されにくいことなどがメリットです。
USBメモリ自体のセキュリティ機能としては強固な部類に入りますが、指紋認証だけでマルウェア感染を防ぐことはできません。
パスワード自動認証
パスワード自動認証は、パソコンにあらかじめパスワードを登録しておけば、USBメモリを挿すだけでパスワードの入力を省略できるという機能です。
通常のUSBメモリを頻繁に使用する場合、起動時のパスワード入力が面倒に感じることがあります。
一方、自動認証機能があるUSBはそのような煩わしさがないため、セキュリティ性と使いやすさを両立したい場合におすすめです。
コピー制御機能
コピー制御機能は、USBメモリの中に保存されたデータを、パソコンにコピーできないようにする機能です。
パソコンにデータをコピーすると、そのパソコンから何らかの原因で情報が漏えいするリスクが生じます。
つまり、JAPHICマーク取得企業における脆弱性が加速してしまうということです。
コピー制御機能があれば、USBメモリ内のデータをコピーせず、直接作業を行うように制御できます。
デバイスの使用制御機能
デバイスの使用制御機能は、USBメモリを接続するデバイスに制限をかけられる機能です。
例えば、管理権限を持っていない従業員の利用を制限したり、デバイスの使用期間や貸出期間を設定したりといった機能です。
また、使用するデバイスそのものを限定できる製品もあります。
このようにユーザーの権限を設定しておくことで、マルウェア感染や情報漏えいなどのリスクを低下させることができます。
まとめ
USBメモリは、JAPHICマーク取得企業におけるデバイス選びの盲点になりやすいです。
どれだけパソコンなどのセキュリティ性を高めていても、USBメモリ機能や管理が不十分である場合、情報セキュリティ体制は強固にはなりません。
そのため、間違ってもコストだけで選んだり、「規格が合っているから」などの安直な理由で選んだりしないようにしましょう。