JAPHICマークを取得するには、高い情報セキュリティレベルが求められます。
もちろん、これはマークを取得した後も同様です。
また企業には、取り扱う事業やサービスにあわせた情報セキュリティ対策が必要です。
今回は、JAPHICマーク取得企業におけるIoTの情報セキュリティについて解説します。
IoTの概要
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IoTはInternet of Thingsの略です。
日本語では“モノのインターネット”と訳されます。
およそ20年前まで、インターネットは主にパソコンから接続するものでした。
今はデジタルテクノロジーと通信技術の発展に伴い、多くの端末からアクセスできます。
具体的には、スマートフォンやタブレットなどの端末です。
さらに社会のデジタル化が進んだ現在は、モノをインターネットに接続できます。
このような技術がIoTです。
IoTの導入事例
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IoTの導入事例としては、家電とスマートフォンを連動させるサービスが挙げられます。
例えば、ネットワークカメラで外から室内を確認できるサービスなどです。
その他、家電の遠隔操作やセンサーによる扉の開閉などもあります。
また自動車業界でもIoTは採用されています。
IoTが用いられた自動車には、信号機からのデータを受信する機能などがあります。
データを受信することで、自動的に速度を落としてくれます。
さらに、信号側で道路の混雑具合をリアルタイムで察知してくれる機能もあります。
JAPHICマーク取得企業でも、上記のようなシステムが導入されることがあります。
その場合は、IoTの情報セキュリティ対策を取らなければいけません。
IoT機器の情報セキュリティリスクについて
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IoT機器には以下のような情報セキュリティリスクがあります。
・機器の制御が乗っ取られるリスク
・重要情報が漏えいするリスク
・悪質な攻撃に利用されるリスク
機器の制御が乗っ取られるリスク
機器がインターネットに接続しているため、当然サイバー攻撃のリスクはあります。
サイバー攻撃を受けると、企業活動維持のシステムが乗っ取られることも考えられます。
こちらはJAPHICマーク取得企業にとって大きな打撃になります。
重要情報が漏えいするリスク
重要情報を扱う機器がIoT化すれば、その情報が漏えいする可能性もあります。
例えば顧客の個人データや取引先情報などです。
防犯カメラの映像には、設置場所の住所を暗に示すような内容が含まれます。
またスマートスピーカーには検索履歴や家庭内の音などが集まります。
こういった情報が漏えいすれば、当然JAPHICマーク取得企業の信頼性は低下します。
悪質な攻撃に利用されるリスク
IoT機器は悪質な攻撃の踏み台にされることも考えられます。
例えば家電でも、ボットネットの一部としてサーバの攻撃に利用されることがあります。
ボットネットは、マルウェア等に感染した機器の集まりで構成されるネットワークです。
また、こちらは間接的に悪質な攻撃に加担することになります。
IoTの情報セキュリティ対策
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IoTの情報セキュリティ対策としては、閉域網を用いた通信方法の採用が有効です。
閉域網は、特定のユーザーしか利用できないネットワークです。
標準的なVPNなどと比べてもセキュリティ性が高いです。
インターネット接続と分離されたセキュリティを持つため、IoTとの相性も良いです。
またIoT機器から送信されるデータは、暗号化が推奨されます。
こうすることで、機密情報の漏えい防止が期待できます。
ただしセキュリティ性の高い暗号化は、処理速度に影響が出る可能性があります。
まとめ
ここまで、JAPHICマーク取得企業のIoTの情報セキュリティについて解説しました。
手広い事業を行っている企業ほど、今後IoTが占める割合は多くなっていくでしょう。
しかし、その際は必ずIoTに適した情報セキュリティ対策を取らなければいけません。
利便性の高さと情報セキュリティにおける脅威のリスクは表裏一体です。
IoTが原因で大きな損害を被らないように注意してください。