JAPHICマークは、適切な個人情報の保護措置を講ずる体制の整備、運用を行っている企業に対し、マークの使用を認める制度です。
また、こちらを取得する企業は、認定審査機関の審査に通過しなければいけません。
今回は、JAPHICマークの認定審査機関における概要と、各認定審査機関の特徴などについて解説したいと思います。
認定審査機関の概要

認定審査機関とは、文字通りJAPHICマークやJAPHICマークメディカルの認定審査を実施する機関をいいます。
具体的には、個人情報の取り扱いおよび保護に関して知見を有し、かつJAPHICマーク等の認証にかかる審査業務を適確に実施する能力があると、JAPHICが定めた審査機関を指しています。
ちなみに、JAPHICマークとJAPHICマークメディカルは審査基準が異なるため、それぞれに対応する審査機関に分かれています。
つまり、JAPHICマークの認定審査機関が、必ずしもJAPHICマークメディカルの認定審査を行えるわけではないということです。

JAPHICマークの認定審査機関と特徴
JAPHICマーク認証を審査可能な機関は以下の通りです。
・株式会社アース
・株式会社PICC
・株式会社WINDS
それぞれの機関の特徴を見てみましょう。
株式会社アース
株式会社アースは、2009年9月、JAPHICマークの認定審査機関に認定された企業です。
審査実績は100社以上を誇り、公平・公正をモットーに診査を実施しています。
また、企業ごとに、適切なコンサルタントの紹介、個人情報保護体制の構築支援も行っています。
つまり、審査機関としての役割だけでなく、JAPHICマークの運用に必要な役割も担っているということです。
株式会社PICC
株式会社PICCは、JAPHICマークおよびJAPHICマークメディカルの認定審査機関として、ストレスの少ない明確かつフレンドリーな審査を目指す企業です。
また、JAPHICマークの取得を支援するコンサルタントとともに、日々より良い仕組みづくりを提供してくれます。
支援実績も申し分なく、これまでJAPHICマーク、各種ISO、Pマーク等、500社以上のサポート実績があります。
ちなみに、株式会社PICCは、各マネジメントシステムの運営に役立つ教育や、業務のさまざまな場面に効果を発揮する人材教育を実施しているため、人材のレベルアップや効率化を目指す企業にもおすすめです。
株式会社WINDS
株式会社WINDSは、JAPHICマークの認定審査や、JAPHICマーク、プライバシーマーク認定等の取得コンサルティングなどを行う企業です。
こちらの認定審査機関におけるコンサルティングでは、自らの力で運用できる仕組みを構築することを心掛けています。
JAPHICマーク取得の流れ

JAPHICマークを取得するまでの一般的な流れは以下の通りです。
・申請情報の登録
・文書審査
・現地審査
・指摘事項への対応
・判定会議
・認証書発行
文書審査や現地審査については、当然JAPHICマークの認定審査機関が行います。
また、書類審査と現地審査の結果から、改善すべき点などについて指摘を受けた場合、こちらについては後日、指摘を受けた内容に対し改善した点、強化した点などをまとめた報告書を改めて提出します。
指摘内容によっては、現地の再審査が行われることになり、こちらの費用は実費請求されるため、できる限り客観的な視点で、前もって指摘されそうな点をカバーしておくことが大切です。
ちなみに、判定会議をクリアできれば、申請者に合格通知が届きますが、不合格の場合は再判定が行われます。
このときに発生する審査費用についても、JAPHICマークの取得審査を受ける企業の実費となるため、注意しなければいけません。
まとめ
ここまで、JAPHICマークの認定審査機関のことを中心に解説しましたが、いかがでしたでしょうか?
JAPHICマークの取得申請は、どの認定審査機関に対して行うのも自由です。
また、認定審査の基準については、JAPHICマークであればある程度標準化されているため、審査機関に合わせて個人情報対策の整備状況を変えるなどの工夫は、基本的に必要ありません。